苦しむならネキシウム

ネキシウムとタガメットで血糖値の影響について

胃酸過多に悩む方は現代社会に増加傾向です。なぜならストレスが原因となって胃酸分泌が過剰になってしまうことがあるからです。胃酸過多では胃のむかつき、悪心、胸やけ、呑酸といった症状を引き起こします。これを放置しておくと胃壁を傷つけ、胃炎を引き起こし、これが胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、食道がんを誘発することがあります。よってこういった症状を感じたら早期に治療を行うことが重要となります。
胃酸過多に対しては胃酸の分泌を抑制する薬が使用されます。このような薬にはプロトンポンプインヒビター(PPI)とH2ブロッカーがあります。プロトンポンプインヒビターの代表例としてはネキシウム、H2ブロッカーの代表例としてはタガメットがあります。胃酸分泌を抑制する効果としてはネキシウムの方が強力で、そのためより多く臨床現場で使用されています。この2つの薬剤の血糖値への影響についてここでは解説します。
まずネキシウムに関してですが、ネキシウムが直接血糖値を変化させることはありません。またネキシウムの服用によって血糖降下薬の作用に影響を与えることもありません。よってネキシウムは血糖値に影響を与えない薬剤と言えます。
一方、タガメットの血糖値への影響に関してですが、タガメットが血糖値に直接影響を及ぼすことはありません。しかしながらタガメットは血糖降下薬の作用に影響を与える可能性があります。タガメットの有効成分であるシメチジンは肝臓の代謝酵素であるシトクロムP450の働きを阻害する効果があります。血糖降下薬の中でもスルホニルウレア系血糖降下薬はシトクロムP450で代謝を受けるため、タガメットとの併用でスルホニルウレア系血糖降下薬の血中濃度が上昇し、血糖値が下がりすぎる可能性があります。